子宮を突くたび入れ替わり~入り混じる盗賊と聖騎士団長~

まえがき
心の治安が終わってる竿役を書くのが楽しかったです。頭を下半身に支配されながらお読みください。

「ヘヘヘ……今回のは随分と上玉じゃねえか!」
薄暗い洞窟の中で、数人の男達が袋の中身を見てはしまう、といった怪しげな作業をしている。その中の一人が、ある袋の中を見るとじゅるりと舌を舐めた。
なんだなんだと周囲の男達も集まってきて、中を見てはニヤリと笑った。

「くれぐれも手は出すなよ、ソイツは特別なんだ」
リーダー格といった様子の男が静止を促すと、彼らは不服そうに舌打ちをしてから各自の作業へ戻った。

最初に騒ぎ出した男もその袋を名残惜しそうに見つめながら締めようとする。

「ったく、テメェみたいなのをブチ犯したくて盗賊やってるってのによ」
その言葉に対し、袋の中身─────聖騎士団団長、レイナ・ブレイドナイツは強く睨みを効かせる。
屈辱と、憎しみを込めながら。

盗賊の男はその様子を鼻で笑うと、袋を締めて荷車へと運んだ。

「あ〜あ、早くオンナをブチ犯してェ〜〜〜!!」
わざとらしくそう叫ぶと、あたりから笑い声が巻き起こる。

「そんなの全員同じだ。財宝と女共を積んだらとっとと移動するぞ、聖騎士団に見つかる前にな!終わったら乱交パーティーだ!!」
リーダーの言葉に鼓舞され、盗賊たちは作業のスピードを上げていく。

「ヘヘヘっ、楽しみだぜ!……って、なんだこれ?」
男が財宝の整理をしていると、見たことのない錠剤の入った瓶を見つけた。
金や銀といったわかりやすいものばかり集めている彼らにとっては縁のないもののはずだが、それは何故かそこにあった。

(多分精力剤とかだろ)
最近は忙しく溜まっていたため今日くらいはとびきり気持ちよくなりたい、と考えた彼はその薬を一つ取り出して飲み込んだ。

「あー、なんか甘えな」
身体が熱くなるような感覚もなく、拍子抜けといった様子だ。

「よし、これで全部だ!とっとと移動するぞ!」
荷物を積み終えた彼らは各自荷車を引いて洞窟を離れていく。

「オイオイ、置いてくなよ〜〜!!」
瓶を投げ捨て、近くにあった荷車を手に取ると駆け足で仲間を追いかけた。


学のない男は気づかなかった。
その瓶に書いてあった文字、そしてその意味を……。



────────────────


「見つけたぞ!賊共め!」
洞窟を出てしばらく経ったその時、静かな森の中で野太い男の声が響いた。
聖騎士団の部隊長である。

「チィッ、邪魔しやがって!」
盗賊団のリーダーがあたりを見渡すと聖騎士団に包囲されていることに気づく。
武器を構えるも、その差は歴然。
彼らに勝ち目などないことは一目瞭然だった。

「かかれ!」
部隊長の命で団員たちが動き出す。
盗賊たちも応戦するが、一人また一人と散っていった。

「クソッ!どうせ死ぬなら最期にオンナを犯してぇ!!」
男は荷車からヒトの入った袋を取り出すと、散っていく仲間たちを尻目にその場から逃げ出した。
彼は盗賊団の中でも隠密と逃げ足に長けており、どうにか目の届かないところまで来ることができた。

「ここならっ、一発ヤるくらいできるはずだっ……!」
袋を開けて、中から女を出す。
美しく長い金髪に豊満な身体。
瞳に涙を浮かべながらも睨みを効かせる彼女を、見間違うはずもなかった。

「ヘヘヘっ、コイツはとんだ幸運だな!まさか聖騎士団長サマとヤレるなんてコウエイだぜ!!」
全裸の彼女を地面に押し倒し、閉じた入り口に肉棒を添える。

「───────ッ!!」
レイナは自分がどうなってしまうか、嫌でも理解させられてしまった。
屈辱と恐怖に胸がいっぱいになりながらも、ただ睨みすべ続ける。

「いいね、その眼。その方が犯しがいがあるっ!!」
口封じの札を剥がし、言葉を自由にしてやる。
その方が昂ると思ったからだ。

「貴様が何をしようとも、私は決して屈しない……!仲間が必ず助けに─────」
「じゃあ来る前にブチ犯さねぇとなあ!!」

レイナの顔が真っ青に染まる。
それを見て、男は愉悦に浸る。

相手を気遣うなどという紳士らしさは全くなく、ただ乱暴に膣奥まで一気に挿入する。

ぶちぶちと裂けるような痛々しい音を立てながら肉棒が侵入していく。

彼の亀頭が彼女の子宮口に触れた、その時だった。


「─────い゛っっっ゛!?!?」

脳に、急激な痛みが走った。


「……テメェ!!何しやがっ─────な、何だこの声!?!?」
レイナの抵抗に怒りをぶつけようとしたが、すぐ様自身の異変に気がつく。

出した声が高い。
まるで女みたいな声だ。

それに、変化は声や痛みだけではない。
レイナを押し倒していたはずなのに、いまは自分が地面に転がっている。

そして、目線の先にあるのは──────

「俺?」「私?」

よく知る自分の姿だった。

「変なマネしやがって!」
男はレイナが魔法で幻覚を見せていると判断し、再び押し返そうとする。
だが、手脚が拘束されていて叶わない。

「いつ縛りやがったテメ─────」

ぷるんぷるんっ

男が暴れると、目先、胸のあたりで柔らかな双丘が揺れた。
間違いなく、女のおっぱい。それも巨乳だ。

「なっ、なんで俺に、おっぱいが……っんな!ち、チンポが俺の体に挿入ってる!?」
自分の身体を覗き込むと、それが女性のものに変わっていて、しかも挿入されているという事実に気づかされる。
女を犯したと思ったら、自身が女になって犯されていたのだ。

「わ、私が私を、お、犯している!?」
レイナの方も訳がわからないといった様子で、初めての男性器の感覚に困惑している。

「じょ、冗談じゃねえ!!とっとと抜けクソ野郎!!」
「私とてこんなモノは御免だ!」
なんとか腰を上げて子宮口から肉棒を離す。
だが、拘束で上手く身体が動かせず腰が元に戻ってしまう。

「しまっ─────」
またあの痛みがくる、そう警戒して目を閉じる。

だが、やってきたのは別の感覚だった。

「うおっ!」
快感。
馴染み深い、女を犯している時の快感だ。

視線を下げても、そこに乳袋や長い髪はなく手脚も自由だ。
自分の体に戻ってきた、そう感じるには充分だった。
不快な幻から解放され、より体が昂ってくる。

「ヘヘヘっ、じゃあ改めてブチ犯してやるよっ!」
彼は再び腰を打ちつけた。

「や、やめ──────」
レイナは挿入を拒もうとするが、やはり自由を奪われた体では叶わなかった。

レイナの膣を掻き分けながら男は快感に浸る。
だが次の瞬間、予測していなかった感覚が彼を襲った。

「んぐっ!?」
先程よりは弱くなったが、確かな痛み、圧迫感。
まさかと思い身体を見ると、再び女の身体になっていた。

「な、なんでまた女にっ!クソッ!」
元に戻った時と同じ要領で、肉棒を離そうと力を入れる。

「んあっ!?やめてくれっ、締め付けられると……っ!」
急な膣の締め付けに、レイナの肉棒が反応して快感が生み出される。
普段より性に疎い彼女にとっては衝撃的なものだった。

「なんだよテメェ、チンポ締め付けられて感じてやがんのか気持ち悪ぃな!こんなのがいいのか!?」
男はいい気になって、さらに強く力を入れる。
きゅ〜っと膣が肉棒を締め付ける。その形がわかってしまうほどに。

「やっ、やめろ!私はっ、聖騎士団長だぞっ!」
締め付けに反応して彼女の肉棒がさらに肥大化していく。
未知の快感に頭が支配され始めている彼女に、腰を動かしたいと体の本能が告げる。
なんとか理性で持ち堪えるも、その顔は快楽を感じていることを隠せていなかった。

「ヘヘヘっ、無様だなっ!その聖騎士団長様のくせにチンポ生やして感じやがんじゃねえか情け無え!」
男はそう言いながら、ゾクゾクした優越感を覚える。あの堅物で有名な聖騎士団長のペースを崩している。
その事実に無意識のうちに快感を覚え、彼の女性器からは愛液が分泌されていた。

「ほらほらっ、動かしたらどうなっちまうかなぁ〜〜!?」
四肢を拘束されたまま、身体をうねらされるようにクネクネと動かして肉棒を刺激する。

「くっ……!いい加減にしろっ!」
レイナはとうとう我慢が効かなくなり、身体に身を任せて肉棒を奥へ押し付けた。

「んぅっ!?♡」
締め付けた膣内に肉棒が擦れ、男に女の快感が走る。
急に知らない感覚が訪れて困惑するも、次の瞬間には感覚が切り替わっていた。

「はあっ!……なんだ、今の……」
男に戻ったことで余韻は感じないが、確かに知らない感覚だった。
普段の自分とは違う快感。あれが女の快感だったのだろうか。
改めて自分の状態を意識してみると、肉棒は前よりも大きくなっており、締め付けも強くなっている。
明らかにぬるぬるとした感覚もして、レイナの身体から愛液が分泌されたのがわかる。

「まさか、俺が、女として……!?」
男であるはずの、女を食いものにする盗賊であるはずの自分が、女として興奮して股を濡らしていた。
その事実に気づいてしまう。

不甲斐ない。
男としてあまりにも不甲斐ない。

そのはずなのに、何故か忘れられない。
追い求めてしまう。

「女の、マンコの、快感……!」

もう一度腰を上げて、落とす。

亀頭が子宮にぶつかる。

「────ぃん゛っ!!♡」
未知の快感が、頭の中を貫く。

(お、女みたいな声、出しちまった……!)
自分から漏れた喘ぎ声に恥ずかしさを覚える。
今まで築き上げてきた男の、盗賊としてのアイデンティティが揺らぐのを感じる。
それが失われることに一抹の不安を感じる。

けれども、身体の、本能の欲求には逆らえない。

腰を浮かして、肉棒と膣を擦り合わす。
擦れるたびに甘い快感が蓄積される。

(今までのからすると、多分……)
浮かした腰を落として、また子宮と先端を触れ合わせる。

「ふっ!……やっぱり、子宮と亀頭がくっつくと入れ替わるのか……!」
薄々勘づいていたことが、確信に変わる。
何故かはわからないが、男の亀頭とレイナの子宮口が合わさると彼らの心が入れ替わるようだ。

「くっ……貴様っ、何のつもりだ!?」
レイナは快感で顔を赤らめながら男を睨む。
彼女には分からなかった。
元の身体に戻れたのに、彼が何度も入れ替わりを仕掛ける訳が。
ただ慣れない快感を味合わされて、彼女は困惑でいっぱいだった。

「何でもいいだろ、気持ちいいんだから────」


「─────よおっ!!♡♡」

また腰を打ちつけて、身体を入れ替える。
やはり、膣奥を突かれたときが一番快感を強く感じる。
なればこそ、それをたくさん味わいたい。

「んっ、抜いっ、てぇ……♡挿入れ─────」

「るっ!抜いてっ、挿入れ────」

「るぅんっ♡♡♡♡」

(やっぱ膣奥すげぇ気持ちいいっ♡女の快感っ、ハンパねえっ♡)
男としてのプライドも、盗賊としてのアイデンティティも忘れて彼はただ快感に溺れる。

「ぬぅくっ♡いれっ────」

「るっ!ぬくっ!いれ────」

「るっ♡♡ぬっ、くぅんっ♡いれっ────」

女の身体の腰遣いにも慣れてきて、徐々にペースを上げていく。
男が自分の身体で挿入する時もレイナの身体には快感が蓄積される。
そのため、女になった時には前よりも2倍気持ちよさが増している。

「あっ♡気持ちいいっ♡女の、レイナのカラダっ♡さいっっこう♡」
また膣奥を突かれる快感を味わおうと、男がレイナの身体で腰を動かし挿入し直そうとした、その時。

「─────ふんっ!」
男の身体のレイナが、彼女自身の腰を掴んで肉棒を打ちつけた。

「ちょっ、んアッ────♡」
男とレイナの腰の動きが合わさり、快感が増す。

「ぐっ!?」
「ぅんっ!?♡♡」

男は何が起きたかわからないといった様子で快感に蕩けるレイナを見つめる。

「何をボーっとしているっ……♡早く動けっ♡私もっ、合わせるから……っ♡」
レイナのその様子は、まるで目にハートを浮かべているかのよう。
快感に慣れない彼女は、男と女を行ったり来たりするうちに未知の快感の連続に堕ちてしまったのだ。

「ああ、だったらそのカラダ、さっさと俺に寄越せ────っ!!」
二人が同じタイミングで、腰を打ちつける。

「──────あんっ♡♡やべっ、意識っ♡飛びそうっ♡♡」
快感が蓄積され、二人の身体は絶頂へと近づいている。

「全く、盗賊なのに娼婦みたいだぞっ!おっぱい揺らしすぎっ、だっ!」
レイナは自身のモノだったおっぱいを大きくなった手で握りしめてから腰を打ちつけた。

「んうぅっ♡♡私の身体なのにっ、見てるだけで興奮して─────」

「お゛っ♡♡お前のじゃねぇっ♡これはもうっ、俺のカラダ─────」

「あんっ♡♡渡さないっ、私のエッチな身体はっ♡私の──────」

「んお゛っ♡やっべっ♡なんも考えらんねぇっ♡俺のマンコッ、気持ち良すぎ─────」

絶頂が近くなるにつれ、二人の腰も早くなる。
入れ替わりの頻度も増して、男性器と女性器の快感が入り乱れる。

「私のおっ、ちんちん─────!」「おれのっ♡マンコ─────っ♡」

「俺のチンポ──────!」「わたしのっ♡もうだめ────っ♡」

「わたしのっ、おまんこッ!」「おりぇのっ♡チンポッ!♡」

「おっ、俺のマンコ────ッ!!」「わらひのっ、おちんちんっ─────♡」


二人の性器が、勢いよくぶつかり合う。

二人の心が入れ替わる。

そして、絶頂を迎える。


「「イ゛ッ゛ッ゛グぅぅぅぅぅうううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」」


まるで雷に打たれたかのような衝撃。

今までにないとてつもなく強烈な快感。

男はレイナのカラダで女の絶頂を、レイナは男のカラダで男の絶頂を迎えた。

混ざり合った異性の快感を味合わった彼らに、通常の何倍も強い快感が与えられる。

射精ともメスイキとも言えない、彼らだけの快感。

それに耐えきれず、二人は意識を失った。



───────────────────



「──────んあ?」
聖騎士団の救護院で、盗賊団との一件以来意識が戻らなかった団長、レイナ・ブレイドナイツが目を覚ます。
すっかり暗くなっており、人の気配も感じない。

「……どこだ、ここ」
彼女はベッドから起き上がると、あたりを見渡す。
森や洞窟の中でも、牢屋の中でもない。
随分と整ったその部屋に自分がいる理由がわからない、といった様子だ。

不思議に思いながら部屋の観察を続けていると、大きな姿見が目に入った。
そして、それに映る今の自分の姿に驚愕する。

「んなっ!俺っ、オンナァ!?!?」
布団をガバッと勢いよく剥ぎ、大股で姿見に近づく。
その所作に、崇高な聖騎士団長らしさはまるで感じられない。

「やっ、やっぱり俺だ!声も高えし、身体も────おっほ!おっぱいデッカ!」
喉に触れて出っ張りがないのを確認してから、視線を下げると胸の膨らみが足元を隠していた。
それを目に入れるとすぐに手を胸に伸ばし、揉みしだいた。

「うわ、柔らっけ!俺のおっぱいめちゃくちゃ柔らけえ!」
鼻の下を伸ばしながらその膨らみを堪能する。
今まで犯してきた女達とも引けを取らない程の大きさで、尚且つ形もハリも良くて揉み応えに関してはトップクラスだ。

それだけじゃない。
揉む度に身体が気持ちよくなる。
興奮が身体に伝わって乳首が勃ってきて、服の布と擦れることでまた別の快感も生み出されている。

「が、我慢できねえ!俺のエロおっぱい、生乳見せろ!!」
着ていたシャツをボタンを無視して無理矢理こじ開ける。
ボタンが飛び散りながら地面に落ち、その中身が露わになる。

手に収まらない程の大きさ、整った形、先端の初心なピンク色の乳首に、それを囲う乳輪。
理想の乳房が、そこにはあった。

「ヘヘヘっ、最高じゃねぇか……!揉み心地もっ、直接の方がずっといいっ!」
自分の胸にぶら下がる極上の乳房を主観で見下ろしながら夢中で胸を揉みしだく。
だんだんと身体が熱を帯びてきて、下腹部が疼き出す。

「折角エロいカラダしてんのにっ、ダセェ服が邪魔だなァ……とっとと脱いで、マンコも見るとするか!」
肩からシャツを下ろし、投げ捨てる。
ズボンを腰から下げ、そのまま地面に落とす。
足をズボンから外せば、残る布はパンツのみ。

「オイオイ、色気ねぇの着てんなあ!ま、染みてんのはエロいけどな」
そう言いながらそそくさとパンツを脱ぎ、裸になる。
主観視点では巨乳のせいで股間が見えないので、姿見に視点を移す。

長く伸ばした金色の髪、整った顔立ち、瑠璃色の瞳。
理想的な乳房に、しなやかな腕、細い腰、大きな尻。
ふとももはムチっとしていて、膝から脹脛はキュッと引き締まった美脚だ。
そして、股間は丁寧に毛が整えられており、割れ目からつーっと愛液が垂れている。

その裸体を見て、記憶が蘇える。

「ヘヘヘっ、まさか聖騎士団長様と入れ替わったままだとはな……♡」
レイナとのまぐわいを思い出しながら、割れ目に指を添える。

「んっ♡やっぱり敏感だな、俺のマンコっ♡」
すっかり濡れた秘所に、いきなり指を二本揃えて挿入する。
レイナのカラダは多少乱暴にした方が気持ちよくなれることを知っていたからだ。

「く〜〜〜〜っ!!♡♡やっぱマンコたまんねぇ!♡こんな気持ちいいなんてっ、オンナはズリィぜ♡」
ぐちゅぐちゅと水音を立てながら自慰行為に勤しむ。
オカズは姿見に映る自分の姿と、主観視点の巨乳、そして男子の倒錯した交尾の記憶。

「んっ♡あっ、うおっ♡マンコがっ、疼くっ♡膣奥に欲しいってっ♡子宮が欲してやがるっ♡」
男の頃の自慰とは比べ物にならない程気持ちよくて、気持ちも昂っているはずなのに、もどかしい。
肉棒に膣奥を突かれるあの感覚が足りない。
脳を揺さぶるあの感覚が、欲しくてたまらない。
指を必死に奥へと突き刺しても、届かない。

「あ゛〜〜っ!!♡♡チンポっ、チンポ欲しいっ!♡俺のチンポで俺のマンコ突かれてっ、突いてっ、突かれてえっ♡」
極上のオカズで最上の自慰をしているはずなのに、もどかしさが募り続ける。
男と女が入り乱れるあの快感に、虜になってしまったのだ。
もどかしさでいっぱいになりながら、怒りを込めて指を激しく動かす。

「あ゛あイグッ!!♡マンコイグッ、物足りないままイ゛ッちま゛うっ♡チンポッ、マンコッ、チンポッッ!!♡♡」
苛立ちと快感で顔を真っ赤にしながら秘所を刺激し続ける。
絶頂が近づくのを感じるのに、まだ物足りない。
あの時の快感を思い返しながら、無我夢中で指を動かす。

「チ゛ンポッッ!!♡♡イ゛グッッッッ!!!!!♡♡♡♡♡」

頭が真っ白になって、思考がままならない。

気持ちいい感覚に身体も脳も支配される。

それなのに、まだもどかしさが無くならない。


「お゛っ♡お゛っほっ……♡んお゛っ♡……チンポが、チンポが欲しい……っ♡」
もどかしさを埋めるため、絶頂してもなお指の動きを止めずに女性器へ快感を与え続ける。
ピンク色に染まった空っぽの頭では、快楽のことしか考えられない。

そんな彼の───────彼女の脳内に、突如知らない記憶が溢れ出した。

「お゛っ!?♡なんだっ、これっ!?♡俺はっ、剣の修行なんて─────イギィッ!?♡」
膨大な量の記憶が一気に押し寄せ、頭が壊れそうになる。
左手で頭を抑えながら、右手で秘所をほじくり快感の手を緩めない。
ここでそれを手放してしまえば、本当に壊れてしまいそうだと感じたからだ。

「んお゛っ♡これっ、レイナのっ♡『私』の記憶っ!?♡俺にっ、『私』がっ♡流れ込んでっ、お゛っ♡」
押し寄せる記憶の濁流にもがくように、指を動かす。
聖騎士団長レイナ・ブレイドナイツならば、このような淫らな行為に溺れたりはしない。
高潔で実直で性に疎い彼女ならば。

だからこそ、汚い喘ぎ声を上げながら獣のような自慰行為に勤しむ自分はレイナではないと自意識を保っていられる。
男として女のカラダを貪り続けることで、レイナに呑み込まれずにいられる。

「う゛ほっ♡イグッ!♡またイグッ、マンコイグッ♡♡俺っ、レイナのカラダでイグッッ!!♡♡変態団長マンコでッ、アクメしゅりゅっ!!♡♡♡」
スパートをかけるように指の動きを早める。
目をひん剥き、脚を下品に開きながら、絶頂を迎える準備をする。

「ん゛ほ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛おお゛お゛!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡」

腰を高く突き出し、プシャーッ、と潮を噴き出す。

脚に力が入らなくなり、地面に崩れおちる。

快感に打ちのめされて目の焦点はあっていない。

身体をビクンビクンッと震わせ、快感に支配される。

そんな真っ白な彼女の脳に、全ての記憶が定着する。


しばらく快感に悶えてから、意識が回復した彼女は震える脚で立ち上がると、姿見の前に立った。

「私は聖騎士団長、レイナ・ブレイドナイツ。有力貴族の父と母を持ち、兄は王国有数の大魔術師。幼少期から剣の道を歩み続け、今は──────


──────おマンコオナニーが大好きなっ、変態オンナでぇ〜〜すっ♡……なんてなっ!」
レイナの記憶を用いながら自分の言わせたいことを言わせられる、そのことにどうしようもない興奮を覚える。
二回も絶頂したにも関わらず、また身体に熱が灯る。
変態女というのも、あながち間違いではないかもしれない。

「ヘヘヘっ、使えるな、この記憶……あんっ♡」


─────────────────



(どれだけの、時が経っただろうか)
聖騎士団長、レイナ・ブレイドナイツはあの一件以来盗賊の身体になり牢に拘束されていた。
目覚めてから入れ替わったままであることに気づいた時は絶望の淵に立たされた。
それでも仲間たちなら信じてくれると、自分がレイナであることを主張し続けたが、誰一人としてその言葉に耳を傾けなかった。
来る日も来る日も、あの一件への尋問が続く。
当事者でないレイナは本当に何も知らず、どれだけの尋問をされても自分がレイナだと主張する以外には何も出来なかった。

それとは裏腹に、彼女の脳内にはあの日の快感が深く刻まれていた。

男として女を犯す快感と、女として犯される快感。
その両方が彼女にとっては新鮮で、刺激的だった。
思い返すたびに、股間が勃起してくる。

けれども、手足を拘束された彼女は自慰をすることも叶わない。
日に日に性欲だけが溜まっていき、今までに経験したことのない苛立ちを抱えながら過ごしていた。

(早く、自由になりたい。自由になったら、おちんちんで、射精したい……って、駄目だ!何を考えているのだ、私は)
性欲に葛藤し続ける日々。
彼女の心は既に男に染まりつつあった。

そんなある日のこと。

「お前に来客だ、失礼のないようにな」
尋問官がそう言うと、一人の女性を牢の前に招き入れた。

「──────なっ!?」
その姿を見て、彼女は目をギョッとさせる。
聖騎士団の幹部のみが着用を許された鎧に、ブレイドナイツ家の家紋が記された専用のマント。
腰に携えられているのは愛剣、聖剣クロスブレイド。

聖騎士団長レイナ・ブレイドナイツが、自分自身が目の前にいる。

「下がっていい、今日は私に任せて休んでくれ」
彼女がそう言うと、尋問官は敬礼をしてから牢を去っていった。
立ち振る舞いや口調も、レイナそのもの。
野蛮な盗賊の気配はまるで感じられない。

静かな牢に、二人きり。
盗賊になったレイナと、レイナになった盗賊。

先に口を開いたのは、レイナの方だった。

「私の身体を返せ!」
いつかのように憎しみを込めながら相手を睨む。
しかし、返されるのは冷たい視線。
あの時のような反射的な対応は得られなかった。

「返せだと?これは生まれより私の、レイナ・ブレイドナイツの身体だ。貴様のような盗賊のものになった覚えなどない」
その言葉を聞いて、レイナは驚愕する。
まるで、自分自身が喋っているかのようだと感じてしまったからだ。
自分の身体で他人が喋っていると思えたあの時とは、違う。
彼の演技にしては、あまりにも本物らしすぎる。

「それに、貴様が私になれたとして何をするつもりだ?私の身体で、何を欲する?」
その問いに、レイナは押し黙ってしまう。
すぐに脳によぎったのは、『女のカラダで快楽を貪ること』だったからだ。
それが思い浮かんでから、他の考えがどうしても浅く思える。

「鼻が伸びている。どうせ、私になっていやらしいことをする妄想でもしていたのだろう、気色の悪い奴め」
図星を突かれ、何も言えなくなる。
そんなわかりやすく顔に出してしまっていたことが情け無くて仕方がない。

「まあ、そんな貴様の気持ち悪い望みを叶えるために私はここへ来たのだがな……っ♡」

「……え?」
発言の意味がわからず、フリーズしてしまう。

そんなレイナを差し置いて、彼女は胸の鎧を外し、インナー越しの胸を見せつける。
それを見て、レイナは思わずゴクリと唾を飲み込む。

下着をつけていない。
それにより、薄い黒のインナーから乳首が透けて見える。
先端がぷっくりと膨らんでいて、彼女が興奮しているのが見てとれる。

「どうだ?エロいだろう、私のおっぱいは♡」
見せびらかすように前屈みになりながら、胸の下で大きさを強調するように腕を組む。
身体を揺らされると、胸がぼいんぼいんっと上下する。

「わっ、私の身体でそんなことをするなっ!!」
そう言いながらも、胸から目を離せず、溜まりに溜まった男根も我慢ならんとばかりにいきり立っている。
犯したい、あの女を犯したい、そう本能が囁いてくる。

「勃起しながら言っても説得力が無いなっ♡」
彼女は聖剣クロスブレイドを取り出すと、ゆっくりとインナーに縦に切れ目を入れていく。
剣が胸の間を通った時、乳房で男根を挟まれる光景がレイナの脳に思い浮かぶ。
あんな柔らかい胸に挟まれたら絶対気持ちいいに決まっている、そんな考えに頭が支配される。

「ほ〜らっ、生乳ご開帳〜〜っ♡」
ついに切れ目は胸の下まで到達し、彼女の手によって開かれる。
ぷるるんっ、と揺れながら純白の双丘が姿を現す。
彼女は自身の手で乳房を揉みしだいたり、乳首に触れて喘いだりしてレイナの興奮を煽る。

そんな安い挑発にも耐えきれず、レイナは完全に目が離せなくなり、無意識に股間に手が伸びる。
だが、拘束によって男根に触れるのは叶わなかった。

(くっ……!射精、したい……っ!目の前に極上のオカズがあるのにおちんちんに触れないなんてっ、生殺しにも程があるっ!!)
フーッ、フーッと息を荒げながら目をガン開きにしてかつての自分の乳房を見つめる。
高潔で崇高な聖騎士団長としての魂はどこへやら、いまのレイナは完全に性欲に支配されていた。

「ふふっ♡無様だなっ、元私の癖にチンポガチガチじゃないかっ♡」
彼女は牢の中のレイナに近づくと、その繊細な指で男根を下からつーっとなぞる。

「──────っ!」
久しぶりの性感に、レイナは男の身体で震える。
ただなぞられただけなのに、射精してしまいそうだ。

「特別だ、元自分のよしみで私自ら抜いてやろう♡」
彼女はレイナの囚人服を脱がせると、肉棒を外へと出した。

(おちんちんがっ、ようやく外にっ!ああっ、空気に触れてるだけでも気持ちいいっ!)
レイナの顔に思わず笑みが浮かぶ。
聖騎士団長だった頃の爽やかなものとは違う、下卑た男の笑み。
レイナにもう外面を取り繕う余裕などなく、ただ自分に扱いてもらうことへの期待だけが溢れていた。

「久しぶりだなっ、『俺』のチンポっ♡ずっと会いたかったぞ……っ♡」
彼女はレイナの男根を見ると光悦の表情を浮かべ、股を濡らした。
もうすぐコレが自分に挿入れられる、そう思うと興奮が抑えきれなくなる。

「ほらっ♡しこしこっ、し〜こっしこっ♡私のチンポで気持ちよくなれっ、変態っ♡」
小さくなった女の手で、元自分の男性器を扱く。
かつて自分がやっていた自慰行為と同じ要領で。
こんな理想の女に手コキされたら気持ちいいに決まっている、むしろ自分がされているのを想像するだけで無いはずの男根が昂ってくる。

「ああっ!そんなに激しくされたらっ、もうっ、すぐに射精るっ!!」
レイナは情け無い顔で久しぶりの快感を味わいながら射精に向けての期待を高める。
快感を知って以来、何日もお預けを食らっていた。
それがようやく解放されるのは、レイナにとって嬉しくて仕方がなかった。

「ああっ、イクッ!射精るっ、射精るっ!!」

だが、射精しそうになったその時、彼女に根本をギュッと抑えられた。

「んぐっ!?」
ぎゅーっと抑えられ、昇ってきた精子が引いていく。
何が起きたのか、レイナには分からなかった。

「折角久しぶりの射精なんだ、手コキだけじゃ味気ないだろう?♡」
彼女はレイナの男根を掴むと檻の間から外へ出した。

何をしようというのか、レイナは困惑でいっぱいだった。
けれども、膝を立てて胸と男根の位置を合わせる様子を見て、不安が大きな期待に一変する。

「ほらっ、パイズリだっ♡」
ずぷっ、と柔らかな乳房にレイナの男性器が挟まれる。

「うぉ……!すっご、気持ちいい……!」
もちもちと柔らかな乳房に挟まれ、擦れ合い、快感が生まれる。
女が自身の性的な部位で奉仕しているというのも、視覚的に征服感があっていい。

「ふふっ♡おっぱいからチンポの熱を感じるっ♡射精したいんだろう?♡いいぞっ、私のおっぱいに精子だせっ♡」
唾液を谷間に垂らし、我慢汁と一緒にローション代わりにしてたぷんたぷんっ、と双丘を動かし肉棒を刺激する。

「ああっ!そんなことされたらっ─────射精ちゃうっ!!」
とうとう限界に達し、先端から精液が放たれる。
放出された精液が彼女の胸に溢れ、白濁に汚していく。

久しぶりに性感を体験したレイナは満足感を覚えるが、すぐに虚無感が襲ってきた。

(どうしてだ、射精して気持ちよくなったはずなのに……あの時の気持ちよさが、頭から離れない)
男女の交錯するあの快楽を知ってしまったレイナは、ただ射精するだけでは満足できなくなっていた。
むしろ、一度射精してしまったからこそあの時の快楽が強調され、それが恋しくなってしまった。

(もう一度、アレを体験したい……!)
その気持ちだけが、レイナの中で渦巻いていた。

そしてそれは、彼女も同じだった。

「お前はもう一度あの時の快楽を味わいたいと思っている、違うか?」
胸の中でレイナの肉棒が再び固くなるのを感じながら、彼女はそう問いかける。

その問いに、レイナはコクリと頷く。
欲望に支配された彼女に、迷いはなかった。

「私も────いや、俺も同じだ。チンポとマンコが交互に来るあの快楽が、頭から抜けねえんだ……♡」
彼女は立ち上がると、レイナに向かって尻を突き出した。
そこに大事なところを隠す布はなく、ぐちゅぐちゅに濡れた女の割れ目があった。

「だから、もう一回ヤろうぜ……♡お前のチンポで俺のマンコっ、ブチ犯してくれっ♡俺もチンポになったら、マンコにブチ込んでやるからさっ♡」
大きなお尻をふりふりしながら、レイナに挿入を促す。
女として男を誘惑している、という行為にお互いに興奮を覚える。

彼女の女性器がレイナの男性器に触れる。

「「──────っ♡」」
触れた瞬間、二人に快感が迸る。
これから膣奥まで挿入する。
そうしたら、また入れ替わりセックスができるかもしれない。
あの快楽を、もう一度。
その期待感で、二人の興奮はさらに高まる。

「んっしょっ♡……あんっ♡」
彼女が腰を落とし、レイナの肉棒を挿入していく。
太い肉棒が膣壁を擦れる感覚。
指だけでは味わえなかった快感。
だが、求めるのはもっと先。

「膣奥、にぃ……っ♡─────あっ♡」
亀頭と子宮口がぶつかる感覚。
それがした瞬間、二人の意識が反転した。

「はっ!この感じ、私、元に戻────」

「ぅんっ♡♡やっぱ、これっ♡さいこ─────」

「お゛ぉん゛っ♡♡す、少しの余韻くら────」

「い゛ぃんっ♡♡これこれっ、この快楽っ♡♡」

余韻に浸らせることなどなく、どちらの身体でも激しい腰遣いで快楽を味わう。
それはレイナにも伝わり、自分の身体に戻れた喜びも忘れて腰を振るようになる。
あの時よりも開発された女のカラダと、欲の溜まった男のカラダが混じり合い、更なる高みへと昇り詰める。

「お゛っ♡お゛っ♡イグッ、すぐイグッ───」

「気持ちいいっ、気持ちいいっ♡気持ちよすぎて─────」

「イギそ゛っ♡マンコもっ、チンポもお゛っ♡」

男になって女になってを繰り返し続け、二つのカラダから与えられる快楽がどちらのものかわからなくなる。
肉棒が擦れる快楽なのか、膣奥を叩かれる快楽なのか判別がつかず、ただ気持ちいいからと腰を振るだけのケダモノになる。

「ああイグッ♡私っ、おまんこで射精す────」

「る゛ぅんっ♡俺のチンポっ、メスイキッ───」

「私のっ──っ♡」「俺の───っ♡」「おちんちんっ♡」「マンコっ♡」

女のカラダの男は腰を上げ、男のカラダの女は腰を落とす。
二つの性器が擦れ合い、快感を限界まで高める。

そして奥でぶつかり合い、絶頂する。


「「お゛っっっほ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」」


男は子宮に精液を注ぎ込み、女は床に潮を撒き散らす。

自慰行為では満たされなかったあの時のそれをも超える快楽が二人を襲う。

もうこれ以外では満足できない、そう思わせる程の快感。


「あ、あ゛ぁ……♡へぇ゛……っ♡」
しばらくして、レイナは自分の身体に何かが注がれる感覚に気づく。
とくとくと熱いものが入ってくるその感覚で、自分が精液を受け入れていることを、女の身体に戻っていることを認識させられる。

「やっ、やったっ♡私のカラダ────」

レイナが喜びに浸ろうとしたのも束の間、膣が擦れるのを感じる。
絶頂したばかりの身体に、甘い快感が走る。

そしてそのまま、膣奥に肉棒がぶつかった。

「────ああんっ♡」
レイナの喘ぎが静かな牢屋に響き渡る。
レイナは、それが自身の声帯から出ていないことを自覚する。
先程までの子種で満たされた感覚はなく、高まっていた熱も落ち着いている。

視点が、カラダが変わっている。

「へへへっ……♡そう簡単に返さねえよ……っと♡」
ぬぷぬぷと音を立てながら、レイナの肉棒が彼女の膣内から抜かれる。
膣内の温かさから放たれ、牢の冷たさを肉棒に感じる。

「残念だったな、このカラダはもう俺のモンだ……んっ、子宮がタプタプだっ♡」
盗賊という下流の人間である自分の精子が、聖騎士団長であるレイナの子宮を満たしていることに優越感を覚える。

「そんなっ、折角、戻れたというのに……っ!」
冷静になったレイナは、性に溺れて目的を見失っていた自身に悔いる。
丸出しになった下半身が、情け無くて仕方がない。

「ま、別に今回で最後って訳じゃねえ。入れ替わりセックスが恋しくなったら、また来るぜ」
切れ目を入れたインナーに、無理矢理乳房を押し込む。
そのまま胸の鎧を身にまとい、ズレた細部を整えて来た時とほぼ同じ外見になる。
レイナのズボンも元に戻し、二人が交わった痕跡は床の染みと匂いだけになる。

「ま、待て!」
レイナは去っていく自分の身体を引き止めようとするが、拘束された身体ではどうにもならない。
ただ、元の自分と同じ歩き方をする彼女を、見ていることしか出来なかった。

「それではさようなら、元聖騎士団長────『現』性欲塗れの盗賊さんっ♡」

牢の扉が閉められ、レイナ一人が残される。
また絶望の日々が続く。
そのはずなのに、また入れ替わりセックスができることに期待を抱いてしまっている。
元に戻るためだと頭の中で言い訳するが、その実ただ快楽を味わいたいだけだった。


「ふふっ♡私が、レイナ・ブレイドナイツが、ノーパンノーブラでっ♡子宮を盗賊の精子でいっぱいにしながら歩いてるなんて、誰も想像できないだろうな……♡」
表向きではレイナを演じながら、裏では密かに淫らな行為に走る。
そんな日常を、彼は、彼女は過ごし続ける。

王国の平和を守る彼女の正体が、性に溺れた盗賊の男であることは、二人を除いて誰にも知られていない。



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「はあっ、はあっ、死ぬかと思ったぜ……」
薄暗い洞窟に、一人の男が壁にもたれかかりながら肩で呼吸している。
盗賊団のリーダーの男だ。
彼はどうにか聖騎士団の目を掻い潜り、逃走に成功していた。
けれども、食糧や物資までは回収できず仲間も失った彼は窮地に立たされていた。

「ったく、これからどうするか……ん?」
ふと地面を見ると、何かが光に反射している。
近づいてみると、どうやら瓶のようだ。
中には錠剤が数個入っている。

拾ってラベルを見ると、男はニヤリと口角を上げ、薬を口に入れた。

「さて、どいつを狙おうか」


その瓶には、こう書かれていた。


『入れ替わりの薬』

『この薬は、深く交わった相手と身体を交換する』

あとがき
このあと謎の薬を売る教会の噂が広まり、様子のおかしい人々がしだいに増えていったそうな...

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